e-Taxで確定申告しよう!〜電子証明書編〜

準備編ルート証明書編に続き、今度はMac OS X 10.5.2 Leopard環境でICカードリーダライタのドライバをインストールし、電子証明書を利用できるように設定しましょう。

私はNTTコミュニケーションズ 接触型ICカードリーダー・ライター e-Tax Win&Mac対応 SCR3310-NTTComというICカードリーダライタを購入したので、それを前提に書いていきます。カードリーダに同梱のCD-ROMが古いといけないので、NTTコミュニケーションズ公式の「ICカードリーダライタ ユーザ サポート」より、最新版のMac OS X 10.4用ドライバを入手します。「ScrDriver.dmg」をダブルクリックし、「はじめにお読みください(インストールマニュアル).pdf」の手順通りにドライバソフトをインストールします。

公的個人認証サービス利用者クライアントソフトをCD-ROM(住基カードに電子証明書を入れてもらったときに手渡されるもの)もしくは公的個人認証サービス ポータルサイトの「利用者クライアントソフトのダウンロード」から「JPKI02-02.dmg」を入手し、ダブルクリックします。JPKIという白いアイコンのボリュームがマウントされるので、その中にある見慣れた箱のアイコンの「JPKIInstall.pkg」をダブルクリックしてインストールします。インストールが完了すると、「BCAの自己署名証明書の登録」を促すダイアログ「発行者が次である証明書からJavaキーストアに証明書を追加してもよろしいですか?(以下略)」が出ますが、Mac OS X 10.4 Tiger以降は登録不要(すでに登録済みのため)ということなので、もちろん10.5.2 Leopardでも登録不要なので、ダイアログはキャンセルします。キーチェーンアクセスを起動し、システムルートの一覧に「Prefectural Association For JPKI」というのがあり、これがブリッジ認証局(BCA)の自己署名証明書になります(指紋のSHA1にて確認)。

では、早速ICカードリーダライタをMacにつなぎ、電子証明書の入った住基カードを差し込みます。住基カードがリーダに認識されると、ランプが緑点灯から緑点滅となります。公的個人認証サービスフォルダ(/Applications/Utilities/JPKI.localized/)にある「JPKI利用者ソフト」をダブルクリックして起動します。

「動作確認」をクリックし、実行させるとずらずらと表示され確認が終了します。通常は問題がないでしょうから、どの項目もOKになってると思うので、「閉じる」をクリックしてメニューに戻ります。続いて「自分の証明書」を見てみましょう。証明書を見ようとクリックすると、公的個人認証サービスのパスワード(4〜16桁の英数字、アルファベットは大文字)が求められるので、入力してOKします。読み込み中は青い丸いカーソルがくるくる回ります。「公的個人認証サービス 利用者の電子証明書」が表示され、「基本情報」と「詳細情報」を見ることが出来ます。同様に、メニューで「知事の証明書」を選べば、「認証局の証明書」を見ることが出来ます。

e-Taxで確定申告しよう!〜ルート証明書編〜

準備編に続き、今度はMac OS X 10.5.2 Leopard環境にルート証明書をインストールしましょう。

e-Tax公式サイトの「Macintosh(マッキントッシュ)をご利用の方も「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxへ直接送信できます」で解説されているように、Macにルート証明書というのをインストールします。「KeyImport.dmg」をダウンロードしてダブルクリックすると、3つのファイルが入っています。財務省認証局ルート証明書の「MOF_Root.cer」をダブルクリックすると、「証明書の追加」というダイアログが出てきます。キーチェーンのポップアップメニューから「システムルート」を選び、OKをクリックして進めます。この証明書を信頼するかどうか聞いてくるので、「常に信頼」を選びます。同様に、財務省運用支援認証局ルート証明書の「zaimu.cer」もシステムルートを選んで追加し、常に信頼させます。

キーチェンアクセス(/Applications/Utilities/Keychain Access.app)がすでに起動しているので、左上のキーチェーンから「システムルート」を選択し、右のリスト一覧に登録した証明書「Ministry of Finance」が2つあるのが確認できると思います(プラスのアイコンが付加されています)。

これらの証明書が本当に国税庁で配布しているもの(財務省認証局および財務省運用支援認証局のもの)であるかをチェックします。それぞれの証明書をダブルクリックして情報を表示させ、一番下にある「指紋」の「SHA1」が、「財務省認証局について」に記載されているフィンガープリントと一致すればOKです。

e-Taxで確定申告しよう!〜準備編〜

ここ数年、e-Taxは気になる存在だったけど、Macでは利用できないのであきらめてました。ところが、今年からMac OS 10.4 Tigerが対応になってるじゃありませんか! Tigerにできて、10.5 Leopardで出来ないはずないよね〜と思いつつ、ここ1ヶ月くらいもやもや思ってました。今年も確定申告しなくていいと思っていたのに、よくよく見直してみると諸事情により確定申告しておいた方が後々のためによさそうだとわかり、あわてて確定申告することにしました。それじゃぁ、ダメ元でMac OS X 10.5.2環境でe-Taxにトライしちゃおうというわけです。今年か来年のうちに本人の電子署名及び電子証明書を付して所得税の確定申告をe-Taxで行うと、「電子証明書等特別控除」という最高5,000円の所得税の税額控除を受けることができるので、e-Tax始めるなら早いほうがいいかもしれません。e-Taxのメリットは、なんといっても、医療費の領収書や源泉徴収票等の添付書類を提出しなくていいことかなと思います。ちゃんと3年間は手元に保存しておかないとダメですけどね。

では、まず自分であらかじめ準備しなくてはいけないものについて書いておきます。

お住まいの市町村によっていろいろ違うかと思いますが、横浜市の場合は区役所の戸籍課登録係にて住基カードの発行(500円)、電子証明書の発行(500円)を行います。私は午後のすいている時間帯に行ったためか、住基カードの発行申し込みから電子証明書を入れてもらうまで、20分もかかりませんでした。混雑してると、1時間くらいかかったりするらしいです。住基カードには4桁の数字、電子証明書のパスワードは4〜16桁の英数字(アルファベットは大文字)を設定するので忘れないように気をつけましょう! 利用者クライアントソフトのCD-ROMも手渡されますが、このソフトはWEBからもダウンロードできます。

ICカードリーダライタは、Mac対応のは数が少ないので、購入時に気をつけて下さい。NTTコミュニケーションズとアテナスマートカードソリューションズの製品がMac対応ですが、市場ではNTTコミュニケーションズのものが広く出回っていると思います。住基カードのICチップがカード表面上に見える接触・非接触のコンビタイプならカードリーダも接触型でも共用型のどちらでも大丈夫です。ICチップがカード表面上に見えない非接触型の住基カードだと、接触型カードリーダは使えませんので共用型を買いましょう。横浜市はコンビ型住基カードなので、どちらのタイプのカードリーダでも使えますが、値段の安い接触型のNTTコミュニケーションズ 接触型ICカードリーダー・ライター e-Tax Win&Mac対応 SCR3310-NTTCom購入しました。共用型がよければNTTコミュニケーションズ 接触共用型ICカードリーダー・ライター e-Tax Win&Mac対応 NTT-ME SCR331DI-NTTComになります。